樹齢200年のケヤキ材は、すごくキレイ! [木材の話]
先週、道の駅ちちぶ にて出会った坂本木材(小鹿野町)の坂本さんの工房に、木材の買い付けにいきました。
昨年の秋に道の駅ちちぶ に立ち寄った際、そこでイベントブースにて木材や木で作った道具などを販売されていて、立ち話をしている時に名刺を頂いておりました。
優しくて穏やかな坂本さんは、買い物をした訳でもない私達に、すごく丁寧に木材のことについて色々と教えてくれていたのです。坂本木材さんはケヤキやトチを主には取り扱われています
次回、木を仕入れる際は必ず連絡します。そう伝えてあの日はお別れしました。
さて、ケヤキを使って木の玩具を作ろうという事になり、坂本木材さんにメール送信させて頂きました。
坂本木材さんは、主にはテーブル等の大きな作品を作るのに向いている大きな木がメインなのですが、今回は玩具用ということで薄くスライスして頂く特注をさせて頂きました。
さて、坂本木材さんの説明が終わったところで、先週の買い付けの際の話に戻ります。デザイナーの すみえ さんと自宅を出て約2時間100キロ。埼玉県は小鹿野町という秩父よりもう少し山奥の町に到着しました。
自然に囲まれたすごくキレイでのどかな町にある坂本木材さんに到着。さっそく特注で御願いしていたケヤキ材とご対面です。
そして、坂本さんが用意してくれたケヤキは───
「樹齢 約200年。 自然乾燥に20年」
という、非常に貴重な材でした。樹齢約200年+自然乾燥に20年。合計220年といったところ!
ですから、1790年頃に芽が出たケヤキです。世界史ではナポレオン1世が活躍していた頃。日本では江戸時代であり写楽が浮世絵を描いていた頃です。
産地は埼玉県の大滝村。山奥にて倒れていた、倒木だったとの事です。す・・・すごすぎる・・・・。大滝村の中でも相当山奥だったそうです。巨木を下ろしてくるだけでも大変そうです・・。
山奥で野生の木として育っている事も大切な条件です。周囲に多くの木があると栄養を取り合い、どうしても栄養が不足気味となり成長が遅いというか年輪の幅が狭くなります。しかし、平地で1本だけ生えていたりすると、成長が早く年輪の幅が広くなってしまうとの事。
クルマで行けるところから徒歩で山を登ること約2時間。重い道具も持って行くようなので相当大変です。巨木だったので、ヘリコプターでの搬送を考えたものの、コスト的に大きく成りすぎるので、その場で小さくしておき、シートを掛け数ヶ月間放置し、なるべく乾燥させ重量を軽くしてから、山から下ろしてきたそうです。
さらには周囲の木を倒さないとヘリが近づけない程、木が密集している場所でもあったそうです。
そんな経緯があった木材です。
ではここで、そのケヤキ材がどれほど素晴らしいのか、具体的に画像で説明します。
まず、この画像のケヤキは樹齢50~60年程度の東京産のもの。ノギスは3センチに開いています。普段販売されているケヤキの板や製品は、このような幅広い木目ですよね。「ケヤキは木目の幅が広い」そんなイメージです。しかも見るからに堅そうです。
しかし・・・。樹齢200年ともなると・・・・
このように、木目がすごく詰まっているのです!
ケヤキは樹齢200年を超え始めると木目が詰まり始めるとの事です(坂本さん談)。
樹齢500年程度のケヤキを仕入れたことがあるそうですが、200年以上では木目の詰まり方は
そんなに大差がないそうです。木自体の直径が太くなっていくそうです。
私達はヒノキを好んで使っていたので、ケヤキに詳しくはなく、それとここまで高級なケヤキ材を入手したことがなかったので知らなかったです。
そして、ケヤキといえば「すごく臭い」というイメージでしたが、自然乾燥20年を経ているためか、むしろ「いい香り」がするのです。すごく感動しました。
そして、柔らかいというか、しなやかというか、あのケヤキ独特の堅さではないのです。全く別物です。柔らかいといっても木曽檜(きそひのき)ほどには柔らかくはないのですが、並なケヤキ材とは肌触りも違う雰囲気です。優しい感じです。あのゴツいケヤキが優しい雰囲気なのです。
坂本さんとはこの日も材木に関する貴重なお話をお聞きする事ができました。そして、在庫されているその他キレイな材木を拝見させて頂きました。本当に楽しい時間になりました。
大滝村にて200年間育っていた倒木のケヤキ。自然乾燥で20年ほど坂本木材さんで寝かされていたものが、今、私達の元に。本当に感動です。
帰りの車内でさっそくアイデアを出し合い帰ってきました。そして、さっそくその日のうちに何個か仕上げてみました。
次回の更新では製作風景を公開予定です♪
それでは。
昨年の秋に道の駅ちちぶ に立ち寄った際、そこでイベントブースにて木材や木で作った道具などを販売されていて、立ち話をしている時に名刺を頂いておりました。
優しくて穏やかな坂本さんは、買い物をした訳でもない私達に、すごく丁寧に木材のことについて色々と教えてくれていたのです。坂本木材さんはケヤキやトチを主には取り扱われています
次回、木を仕入れる際は必ず連絡します。そう伝えてあの日はお別れしました。
さて、ケヤキを使って木の玩具を作ろうという事になり、坂本木材さんにメール送信させて頂きました。
坂本木材さんは、主にはテーブル等の大きな作品を作るのに向いている大きな木がメインなのですが、今回は玩具用ということで薄くスライスして頂く特注をさせて頂きました。
さて、坂本木材さんの説明が終わったところで、先週の買い付けの際の話に戻ります。デザイナーの すみえ さんと自宅を出て約2時間100キロ。埼玉県は小鹿野町という秩父よりもう少し山奥の町に到着しました。
自然に囲まれたすごくキレイでのどかな町にある坂本木材さんに到着。さっそく特注で御願いしていたケヤキ材とご対面です。
そして、坂本さんが用意してくれたケヤキは───
「樹齢 約200年。 自然乾燥に20年」
という、非常に貴重な材でした。樹齢約200年+自然乾燥に20年。合計220年といったところ!
ですから、1790年頃に芽が出たケヤキです。世界史ではナポレオン1世が活躍していた頃。日本では江戸時代であり写楽が浮世絵を描いていた頃です。
産地は埼玉県の大滝村。山奥にて倒れていた、倒木だったとの事です。す・・・すごすぎる・・・・。大滝村の中でも相当山奥だったそうです。巨木を下ろしてくるだけでも大変そうです・・。
山奥で野生の木として育っている事も大切な条件です。周囲に多くの木があると栄養を取り合い、どうしても栄養が不足気味となり成長が遅いというか年輪の幅が狭くなります。しかし、平地で1本だけ生えていたりすると、成長が早く年輪の幅が広くなってしまうとの事。
クルマで行けるところから徒歩で山を登ること約2時間。重い道具も持って行くようなので相当大変です。巨木だったので、ヘリコプターでの搬送を考えたものの、コスト的に大きく成りすぎるので、その場で小さくしておき、シートを掛け数ヶ月間放置し、なるべく乾燥させ重量を軽くしてから、山から下ろしてきたそうです。
さらには周囲の木を倒さないとヘリが近づけない程、木が密集している場所でもあったそうです。
そんな経緯があった木材です。
ではここで、そのケヤキ材がどれほど素晴らしいのか、具体的に画像で説明します。
まず、この画像のケヤキは樹齢50~60年程度の東京産のもの。ノギスは3センチに開いています。普段販売されているケヤキの板や製品は、このような幅広い木目ですよね。「ケヤキは木目の幅が広い」そんなイメージです。しかも見るからに堅そうです。
しかし・・・。樹齢200年ともなると・・・・
このように、木目がすごく詰まっているのです!
ケヤキは樹齢200年を超え始めると木目が詰まり始めるとの事です(坂本さん談)。
樹齢500年程度のケヤキを仕入れたことがあるそうですが、200年以上では木目の詰まり方は
そんなに大差がないそうです。木自体の直径が太くなっていくそうです。
私達はヒノキを好んで使っていたので、ケヤキに詳しくはなく、それとここまで高級なケヤキ材を入手したことがなかったので知らなかったです。
そして、ケヤキといえば「すごく臭い」というイメージでしたが、自然乾燥20年を経ているためか、むしろ「いい香り」がするのです。すごく感動しました。
そして、柔らかいというか、しなやかというか、あのケヤキ独特の堅さではないのです。全く別物です。柔らかいといっても木曽檜(きそひのき)ほどには柔らかくはないのですが、並なケヤキ材とは肌触りも違う雰囲気です。優しい感じです。あのゴツいケヤキが優しい雰囲気なのです。
坂本さんとはこの日も材木に関する貴重なお話をお聞きする事ができました。そして、在庫されているその他キレイな材木を拝見させて頂きました。本当に楽しい時間になりました。
大滝村にて200年間育っていた倒木のケヤキ。自然乾燥で20年ほど坂本木材さんで寝かされていたものが、今、私達の元に。本当に感動です。
帰りの車内でさっそくアイデアを出し合い帰ってきました。そして、さっそくその日のうちに何個か仕上げてみました。
次回の更新では製作風景を公開予定です♪
それでは。